サーチコンソールのデータをバブルチャート化してブログ解析 使い方を解説
「検索順位を上げたい」と考えている人は非常に多く、自分の狙ったキーワードで今何位にいるかをチェックしている人は多いと思います。
しかし、今の順位に対してCTR(クリック率)が低いのか高いのかを意識している人は少ないんじゃないでしょうか?
- 検索順位が1位なのにCTRが2%しかない(低パフォーマンス)
- 検索順位が15位でもCTRが20%もある(高パフォーマンス)
- 検索順位が3位でCTRが25%(普通)
サーチコンソールではクエリごとに検索順位やCTRを見ることができますが、上記のように「順位に応じた最適なCTRパフォーマンスを出せているかどうか」はチェックしきれていない人が大半です。
価値の高いKWで上位表示されているのにクリックされていなければ大損。
本記事ではバブルチャートを利用して適切なCTRを記録しているかのチェック方法を紹介します。
サーチコンソールをバブルチャート化する方法
使い方はとても簡単、Google検索セントラルが提供しているテンプレートを使用すればサーチコンソールと連携するだけで自動的にバブルチャートが作成されます。
バブルチャート表示の手順
- バブルチャートテンプレートにアクセス
- サーチコンソールと連携(ログインするだけ)
- バブルチャートが表示される
- アクセス端末やクエリでフィルターをかけられる
これだけで自身のサイトのバブルチャートが表示されます。
表示方法についてもっと詳しく知りたい場合はGoogle検索セントラルブログをご覧ください。
バブルチャートの見方
カーソルを合わせると以下の情報がポップアップします。
- Query(キーワード)
- Device Category(デスクトップ・モバイル・タブレット)
- CTR(クリック率)
- Average Position(検索順位)
- Clicks(クリック数)
特に難しいポイントはありません。単純にサーチコンソールで見れる情報です。
バブルの色は「デバイス」大きさは「ボリューム」を表しています。
期間やフィルター設定
デフォルトでは当月表示になっているので必要に応じて期間を変更することもできます(期間を増やしすぎると重くなるので注意)
また「指定したクエリごと」「アクセス地域ごと」「閲覧端末ごと」などフィルターでしぼって見ることもできます。
バブルチャートを参考にリライトする
バブルチャートは十字に表示されている赤い点線でエリア分けされているので、どのエリアに属しているかで判断します。
バブルのエリア分け
縦軸は検索順位、横軸はCTR(クリック率)を表しています。
左上のエリア:「検索順位が高いけどクリックされていない」修正を検討すべき重要チェックポイント
右下のエリア:「検索順位は低いのにクリックされている」順位が上がれば大きくトラフィックを増やすことができるエリア
その他のエリアはCTRと順位の乖離が少ない平均的なクエリなのでバブルチャート分析においては重要視しない部分になります。
左上エリアの改善方法
検索順位が高いにもかかわらずクリックされていないということは、検索ユーザーの多くがあなたのサイトではなく、競合サイトを積極的に選んでいることになります。
左上エリアのパフォーマンスが悪い理由は数多くありますが、問題ない場合も多くなっています。
問題ないと判断できるのは以下の理由です。
- 広告表示が多い
- 動画やMAP表示が多い
- 検索画面で解決してしまう(リッチリザルト)
- Goクエリ(公式サイトに行くのが目的)
他にも様々な理由が考えられますが、上記の理由とは別に左上エリアに属してしまっているクエリがあれば改善することでトラフィックを大きく増やすことができます。
「タイトルの改善」「メタディスクリプションの設定」を行うと良いでしょう。
「検索意図とタイトルの乖離」はCTRを大きく下げる要因になっているので要チェックです。
タイトルはクリックされやすいキャッチコピーを使おう
右下エリアの改善方法
上位記事が検索需要を満たせていないクエリが右下エリアに属します。
検索順位を上げることで流入が大きく増える可能性が高く、さらに自分の記事が読者に求められている可能性が高いので力を入れる価値があるエリアです。
改善手法は単純に記事の質を向上させたり、求められているクエリの情報を記事の上の方に持ってくるなどして検索需要を満たす改善を行うと順位が上がりやすくなります。
(YMYLなどの領域ではどう頑張っても企業サイトや公的機関にかなわない場合もあります。その場合は現在位置のままでもCTRが高いので十分と言えます)
以上、かんたんにバブルチャートの使い方を解説しました。
ブログのCTRを上げることは記事を量産したり順位を上げること以上に効果的な手法なのでぜひバブルチャートを活用してCTR向上をはかってみてくださいね!